産業安全ウェルビーイング
ウェルビーイングとは「身体的・精神的・社会的に良い状態が続くこと」と世界保健機関(WHO)により定義されています。
私たちは、産業界におけるウェルビーイングを「産業安全ウェルビーイング」として「作業者が安全を守ろうとする力を発揮できる状態」と定義しました。
具体的にみていきましょう。
労働災害を防ぐには、日頃から安全活動に前向きに取り組むことが大事ですが、ウェルビーイングが良い状態、良い変化をしている人は、より前向きに安全活動に取り組みます。
作業者が「安全を守ろうとする力」を主体的に発揮できる状況にすること。
それが大事ではないでしょうか。
産業安全ウェルビーイングは、主観的ウェルビーイングと心理的ウェルビーイングから構成します。
特に安全が求められる作業での解釈として、以下の表のように考えています。

行動分析学による安全の最適化 – Behavior Based Safety –
労働災害が発生するとルールを増やして対処することがあります。
しかし、ルールを守ろうとする意欲は、職場全体の安全に貢献する行動にマイナスに働くという調査研究もあります。
ルールを増やすのではなく、根本原因を探して改善することが必要です。
ANJOラボでは、根本原因を探して改善するために、職場で起こる「出来事」を「先行刺激」「行動」「結果」に分けて定量評価します。
この時、行動分析学では、結果は将来の行動に影響する、と考えます。

例えば、ある職場のAさんが、作業中にミスをしたとします。
上長はAさんを叱責し、ミスを防ぐための確認手順を追加しました。
Aさんは、叱責されたことで、次からはミスしないように作業するでしょう。
しかし、ミスの原因が職場環境にあったとしたらどうでしょうか。
職場環境が変わらない限り、いつかまたミスは起こるでしょう。
一方、別の職場のBさんは、上長から日頃の安全活動について、感謝の言葉をもらいました。
Bさんは今後、いっそう安全活動に励むことでしょう。
あなたの職場ではどうでしょうか?